1歳児 野菜スタンプ

1歳児の子どもたちと、二日間にわたって野菜スタンプを楽しみました。まずは“野菜をきれいにしようね”と声をかけながら、デッキに並べた桶でれんこんやきゅうりを洗うところからスタート。
子どもたちは冷たい水に手を伸ばし、つるんとした皮をそっと撫でたり、小さな穴をのぞき込んだりと大忙し。水が跳ねるたびに笑顔がこぼれ、その表情を見た私たち保育者も思わずほほえみました。
野菜の重みや凸凹、流水の心地よさ——五感をめいっぱい使いながら“これ、なんだろう?”と確かめる姿に、素材と直に出会う体験の大切さを改めて感じます。

翌日は、いよいよスタンプ本番。
オクラ、れんこん、ピーマンを断面がよく見えるように切り分け、絵の具をたっぷり含ませると、子どもたちの目がぱっと輝きました。
「ペタン!」という私の掛け声と同時に、色とりどりの形が画用紙に広がります。円を重ね、星を散りばめ、思い思いに押すたび歓声があがり、その勢いはどんどんダイナミックに。途中からは手のひらや足の裏にも絵の具をつけ、“スタンプ”というより“絵の具の雨”が降ったようなにぎやかさになりました。汚れることさえ楽しみに変わる子どもたちの柔軟さに、私たちも心から拍手です。

今回の遊びを通じて、野菜がただの“食べもの”ではなく、形や色、香りといった自然の魅力を持つ“表現の道具”になることを、子どもたち自身が発見してくれました。
日々の保育のなかで、素材と自由につながる時間をこれからも大切にしたい——そんな想いが一層強くなった二日間でした。

  


≪ 🌿 スリジエ・リアン お昼寝caféのご紹介 🌿 |